図書館

日本十進分類法新訂10版

日本の公共図書館、大学図書館、学校図書館など、多くの図書館が採用している「日本十進分類法(NDC)」は、新訂9版が1995年に刊行され、約20年が経過している。 日本十進分類法作者: 日本図書館協会分類委員会,もりきよし出版社/メーカー: 日本図書館協会発…

NACSIS Webcat

NACSIS Webcatは、国立情報学研究所の総合目録であり、書誌と所蔵が確認できる貴重なサービスである。何より体裁がシンプルなところが良い。そのサービスが近々廃止になる。 図書館ネットワーク―書誌ユーティリティの世界 (情報学シリーズ)作者: 宮沢彰,国立…

図書館の歩む道

図書館の歩む道―ランガナタン博士の五法則に学ぶ (JLA図書館実践シリーズ 15)作者: 竹内悊出版社/メーカー: 日本図書館協会発売日: 2010/05メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (1件) を見る いずれ図書館には、紙媒体の書物は消失し、電子…

電子図書館

国立国会図書館長の長尾真氏による『電子図書館 新装版』(岩波書店、2010)が出版された。元の版が1994年であり、Windows95発売以前であったことを思うと、インフラとしての電子的環境はほぼ予想されたように進捗している。しかし、肝心の電子図書館に関す…

図書館法施行規則を改正する省令

2009年4月2日付けで、文部科学省は司書科目の改正の省令告示にあたって、再度、パプリック・コメントを募集している。締切は4月22日。個人的な意見も受け付け可であり、公共図書館関係の方は、ぜひ現場の意見を提案されることを期待したい。 案件番号1850003…

司書省令科目改正(再び)

司書とは、「図書館法」に定める図書館員であり、学校に付属する図書館や図書室は該当しないと規定されている。大学図書館や学校図書館に勤める館員は、図書館法上の「司書」ではない。まず、この法的根拠を最初に示して置きたい。「図書館法」から 第2条 …

司書資格省令科目の改正

2008年6月に「図書館法」が改正され、司書及び司書補にかかわる資格要件の見直しを行うこととなった。現在、図書館司書の資格取得は、「司書講習科目」を前提に省令科目(20単位)を履修・取得することで、認定されている。 図書館法の改正により、同法第5条…

雑誌記事索引のRSS配信

国立国会図書館「雑誌記事索引」の新着記事RSS配信が可能となった。国会図書館のデジカルアーカイブである「PORTA」の登場以来、国会図書館は強烈に進化し続けている。「PORTA」は、デジタルアーカイブや目録・索引、さらにウェブサイトなどを検索対象と…

Google Scholar

国立情報学研究所(NII)が、学術論文データベースサービス「CiNii(サイニイ)」で提供している日本の主要学術雑誌の約300万件の論文データが「Google Scholar」で検索可能となった。「CiNii(サイニイ)」は、論文の論題,著者名,抄録等を提供しており、…

図書館はだれのものか

図書館はだれのものか―豊かなアメリカの図書館を訪ねて (中部大学ブックシリーズ)作者: 松林正己出版社/メーカー: 中部大学発売日: 2007/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 61回この商品を含むブログ (8件) を見る それにしても、図書館の社会的背景を…

日本全国書誌

国立国会図書館では、昭和23年の『納本週報』から始まった『日本全国書誌』の冊子体の発行を廃止することになった。2007年6月26日刊行の2007年22号をもって刊行を終了するとのことだ。*1 国会図書館とは、周知のとおり納本制度により日本で出版された全ての…

図書館総合展2006

パシフィコ横浜で開催された「第8回図書館総合展」に行ってきた。11月21日(火)開催の二つのフォーラムに参加した。午前中は、「図書館の「壁」〜発展を妨げるものは何か?理想の図書館とは?」と題して、アカデミーヒルズ六本木ライブラリーの小林麻美氏が…

図書館のプロが教える<調べるコツ>

浅野高史+かながわレファレンス探検隊/編集『図書館のプロが教える<調べるコツ> 誰でも使えるレファレンス・サービス事例集』(柏書房,2006.9)が有用かつ読み物としても面白い。まずは、関心のある分野について通読してみると、回答に到達する手順を、時…

図書館は本をどう選ぶか

安井一徳『図書館は本をどう選ぶか』(勁草書房,2006.9)は、安井氏の卒業論文を基にした本であることにまず驚いた。著者は、現在国立国会図書館勤務。 図書館は本をどう選ぶか (図書館の現場 5)作者: 安井一徳出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2006/09/08…

「著作権保護延長」に反対する

著作権の保護期間は、現在の日本では著者の死後50年だが、それが70年に延長されようとしている。「朝日新聞」に2006年9月12日から3回連続で連載された「著作権のふしぎ」や、福井健策が『中央公論』10月号に寄稿した「「著作権保護延長」は文化を殺すのか」…

図書館総合展

12月2日、パシフィコ横浜で開催されていた「図書館総合展」へ行って来た。雄松堂書店主催のフォーラムにて、荒俣宏の講演「発見されたエジプト」を拝聴した。荒俣氏の実家には一冊の本もなく、少年当時にあった貸本屋ではじめて本と出会う。それがマンガ本で…

図書館を使い倒す

図書館本というジャンルがあるかどうか寡聞にして知らないけれど、いわゆる図書館学関係の専門書の類ではない、図書館活用のための新書版に、思わぬ収穫を得ることがある。千野信浩著『図書館を使い倒す!』も、この種の図書館本だが、週刊誌記者から見た図…

電子ジャーナル

誰もが経験することであろうが、雑誌論文や記事検索をして、さていざそのオリジナル論文・記事を入手する時に、困ったことがあると思う。商業系雑誌は、比較的入手しやすい。しかし、問題は大学や研究機関が発行しているいわゆる「紀要類」の入手である。大…

国立国会図書館関西館

2002年10月にオープンした「国立国会図書館関西館」を見学してきた。*1 関西文化学術学術研究都市圏内の広大な敷地に建つ地上4階、地下4階の、全面ガラス張りの窓によって覆われたモダンな建物であった。1階はエントランス・ルームになっていて、地…

オーストリア国立図書館

朝日新聞6月12日(日)の「Be on Sunday」の、「奇想遺産」でオーストリア国立図書館が紹介されている。 高さ30メートル近いドームの下、左手を腰にあて、右腕をのばした神聖ローマ帝国皇帝カール6世の石像がそびえている。神々の姿を描いたフレスコ画…