2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

本の収穫2011

今年は、腰を据えてじっくり読む余裕がなかった。購入本は例年同様、気になる本が積み置かれている状態である。しかし、最も大きな収穫は、高山宏氏の大著『新人文感覚1 風神の袋』『新人文感覚2 雷神の撥』(羽鳥書店,2011)2冊と、氏による翻訳、ロザリー…

追悼・森田芳光

今年、映画人の訃報が多かった。とりわけ年末、森田芳光の突然の死に驚いた。『の・ようなもの』(1981)以来、公開される度にリアルタイムで観てきた映画監督の死は、哀しい。昨年『武士の家計簿』(2010)をベストテンにあげている。森田氏を追悼する意味…

映画ベストテン2011

今年は、88本の中から選出した。対象は「キネマ旬報2011ベストテン選出用リスト」とした。外国映画、日本映画とも、原発関連のドキュメンタリーがベスト1となった。【外国映画】 1.100,000年後の安全(マイケル・マドセン) 2.コンテイジョン(スティーブン…

本ーその歴史と未来

デイヴィッド・ピアソン著、原田範之訳『本ーその歴史と未来』(ミュージアム図書、2011)は、デジタル化が加速する図書について、歴史的な来歴を多数の図版で示しながら、テキストの可読性からのみでなく、モノとしての本の重要性を説得的に解説している優…