2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ジャック・デリダ 1930-2004

ジャック・デリダ―1930ー2004 (別冊環 13)出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2007/12メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (9件) を見る別冊環13『ジャック・デリダ 1930-2004』(藤原書店、2007.12)を本日入手した。デリダ生前最後の講演『…

知への賛歌

知への賛歌――修道女フアナの手紙 (光文社古典新訳文庫)作者: ソル・フアナ,旦敬介出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/10/11メディア: 文庫 クリック: 11回この商品を含むブログ (14件) を見るソル・フアナ『知への賛歌』(光文社古典新訳文庫、2007.10)。…

パール判事

パール判事―東京裁判批判と絶対平和主義作者: 中島岳志出版社/メーカー: 白水社発売日: 2007/07/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 91回この商品を含むブログ (52件) を見る中島岳志『パール判事』(白水社、2007.7)。『中村屋のボース』(白水社、2005…

シュルレアリスム

シュルレアリスム、あるいは痙攣する複数性作者: 鈴木雅雄出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2007/12/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 33回この商品を含むブログ (14件) を見る鈴木雅雄『シュルレアリスム、あるいは痙攣する複数性』(平凡社、2007.12)…

私のマルクス

私のマルクス作者: 佐藤優出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/12メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 59回この商品を含むブログ (60件) を見る佐藤優『私のマルクス』(文藝春秋、2007.12)。著者はこの12月に、本書のほかに『野蛮人のテーブルマナー 』…

小林秀雄の恵み

小林秀雄の恵み作者: 橋本治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/12メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 58回この商品を含むブログ (58件) を見る橋本治『小林秀雄の恵み』(新潮社、2007.12)。著者が、37歳のときにはじめて小林秀雄の著作を本格的に読…

反哲学入門

反哲学入門作者: 木田元出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/12メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 41回この商品を含むブログ (48件) を見るついで、木田元『反哲学入門』(新潮社、2007.12)。著者の同じような書名の『反哲学史』があったが、本書は著者…

世界と日本のまちがい

まず、松岡正剛『世界と日本のまちがい』(春秋社、2007.12)。著者による『17歳のための世界と日本の見方』(春秋社)の続編のかたちだが、第一講「ネーション・ステートの謎」を読むかぎり、近代国家の成り立ちを両面から分析している。松岡氏の書物にし…

年末・年始に本を読む愉しみ

年末・年始の読書 せめて年末・年始の休暇くらいは、世俗の瑣事から解放されて読書に専念したいものだ。

2007年映画ベストテン

今年も映画ベストテンを選出したい。スクリーンで観たは映画103本であり、なおかつ、『キネマ旬報』の2007年度「読者選出ベストテン作品リスト」から選出した。【日本映画】 1.「天然コケッコー」(山下敦弘)天然コケッコー [DVD]出版社/メーカー: 角川エ…

モテたい理由

赤坂真理『モテたい理由 男の受難・女の業』(講談社現代新書、2007.12)を読了した。女性が「女性誌」を観察し続け、ここまで本音で語れることは、実に見事であり、女性誌の言葉の文脈をここまで徹底して解剖されると、読み手とりわけ男性としては心地よい。…

恥辱

J.M.クッツェー『恥辱』(ハヤカワ文庫、2007)読了。2000年の単行本刊行時から気になっていた。J.M.クッツェーは、本作品で二度目の「ブッカー賞」を受賞し、その後2003年には「ノーベル文学賞」を受賞している。文庫化され購入してしばらく放置い…

書簡文学論

小島信夫の『小説の楽しみ』『書簡文学論』(水声社、2007)読了。『小説の楽しみ』を読むと、小島信夫は小説の可能性についていつも考えていたことがよく分かる。「小説」とは論理的・合理的に説明できればいいというものではない。小島信夫は繰り返し「小…

愛する時と死する時

ダグラス・サークのフィルモグラフィの中では異色とも言える映画『愛する時と死する時』(1958)は、戦争映画としてはめずらしく、ナチスドイツ側の世界を描いた作品である。原作者レマルクは反ナチの教授役で出演している貴重なフィルムだ。 戦場で休暇を貰…

翼に賭ける命

ダグラス・サーク自身がベストフィルムの一本にあげる『翼に賭ける命』(1957)。舞台は第一次世界大戦後。戦争の英雄飛行士(ロバート・スタック)は、曲芸士となり生活している。妻ドロシー・マーロンは夫と飛行機整備士のジャック・カーソンの三人があた…

悲しみは空の彼方に

ダグラス・サーク『悲しみは空の彼方に』(1958)をついに観ることができた。事実上の最後の作品。ドイツからアメリカに亡命したデトレフ・ジーレクは、ハリウッドのメロドラマ監督として多くのフィルムを提供した。ハリウッドの最後の作品となった『悲しみ…

ラナーク

小説の期待本は、アラスター・グレイ『ラナーク』(国書刊行会、2007.11)。「ダンテ+カフカ+ジョイス+オーウェル+ブレイク+キャロル+α」さらに「超弩級百科全書的ノベル」のチャッチ・コピーは見逃せない。著者はスコットランド文学者。読んでみたい…

アリスに驚け

高山宏『アリスに驚け』(青土社)は、10月刊行予定と「書評空間高山宏の<読んで生き、書いて死ぬ>」に記載されていた。『アリス狩り』の新装版復刊と併せて刊行予告がされているが、いまだ発行の気配なし。『新人文感覚』2冊(東大出版)が2008年出版の予…

シネマ1*運動イメージ

目下発売を待ちかねているのが、ジル・ドゥルーズ『シネマ1*運動イメージ』(法政大学出版局)であり、『シネマ2*時間イメージ』が刊行されて1年が経過した。このところドゥルーズの文庫版の発行が相次いでいるが、やはり大著『シネマ1』に尽きるだろう…

メディアは存在しない

斎藤環の著書『メディアは存在しない』(NTT出版、2007.10)を読書中だが、ルーマンで躓いてしまって進まない。同じ時期に出版された『ひきこもりはなぜ「治る」のか』(中央法規、2007.10)も未読。さらに、『思春期ポストモダン』(幻冬舎新書、2007…

福田恆存評論集

麗澤大学出版会から『福田恆存評論集』全12巻別巻1が、2007年11月から刊行開始されることも情報として知っていた。本日届いた第1回配本は第8巻で、内容は文藝春秋版『福田恆存全集』第6巻を底本としたもので新採録の論考はなかった。おそらく、第11、12巻あ…

小説の楽しみ

小島信夫の著書が『小説の楽しみ』『書簡文学論』(水声社、2007.12)二冊として刊行された。事前に情報もなく突然の出版であり、嬉しい出会いとなった。本日手元に届いた二冊をみると、『小説の楽しみ』は、2005年4月、5月、6月、いづれも「国立ロージナ茶…