東洋文庫のWEB版


WebサービスのJapankowledgeを眺めていて、平凡社の『東洋文庫』700巻のほとんどが電子化されていてることに気がついた。書物をWeb上で読むことは、膨大な収蔵スペースが不要であるし、また、絶版の心配もなく、契約さえしておけば、いつでも、どこでも、読みたい『東洋文庫』を読むことができる。なるほど、画期的なシステムだ。実際に、図書を選択し、頁を開いてみると、アクロバット・リーダーが起動し、PDF形式で一頁分が右の画面に表示され、左側に目次が掲載され、目次を確認しながら読むことができ、大変便利である。


しかし、このような電子版書籍は、長時間にわたり通読するにはブラウザを見続けることになり、かなりの苦痛を伴う。ただ、必要な文章を引用する際には、大変便利になった。読書の場合は書物で、研究・調査等で部分を読むときや、文献として引用するときは、電子版を利用するというように、使い分ければいいだろう。


プリント・アウトして読むという方法もあるが、図書館で借りるか、あるいは、購入するかは別として、一冊まるまる読むためのツールとしては、いかがであろうか。電子書籍としては、複数のデータベースを内包する辞書などに向いているのだろう。


東洋文庫ガイドブック』という便利な、案内版がある。

東洋文庫ガイドブック

東洋文庫ガイドブック

この書物と、「Japankowledge」を上手く併用することが、これからの研究・教育環境には必要なのだろう。



『Japankowledge』のHP


なお電子書籍版「東洋文庫」は、10daysBook.com で購入することができるようだ。