海外の長編小説ベスト100


『考える人』24号は、特集「海外の長編小説ベスト100」、選者129名によって選出されたもの。


考える人 2008年 05月号 [雑誌]

考える人 2008年 05月号 [雑誌]


1.ガルシア=マルケス百年の孤独
2.プルースト失われた時を求めて
3.ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟
4.セルバンテスドン・キホーテ
5.カフカ「城」
6.ドストエフスキー罪と罰
7.メルヴィル「白鯨」
8.トルストイ「アンナ・カレーリナ」
9.カフカ「審判」
10.ドストエフスキー「悪霊」


ドストエフスキーが3作、カフカが2作品。ふたりで、ベスト10の半分を占める。ベスト1が、ガルシア=マルケス百年の孤独」というのは如何なものか。10点の作品は全て所有しているが「百年の孤独」「失われた時を求めて」は読了できていない。


城―カフカ・コレクション (白水uブックス)

城―カフカ・コレクション (白水uブックス)

審判―カフカ・コレクション (白水uブックス)

審判―カフカ・コレクション (白水uブックス)

悪霊(上) (新潮文庫)

悪霊(上) (新潮文庫)


カフカ「城」などは、何度も挫折しながら読了した。呼ばれた測量師がたどりつけない城を巡って物語が展開されて行くが、決して面白い小説ではない。「白鯨」は、新訳の岩波文庫三冊を揃えているけれど、途中で挫折して読み進めない。そんなわけで、私の貧弱な海外小説読了体験から、あえて10作品を選ぶとすれば、どうしても偏向してしまう。

順位不同であげると、


ドン・キホーテ〈前篇1〉 (岩波文庫)

ドン・キホーテ〈前篇1〉 (岩波文庫)

うたかたの日々 (ハヤカワepi文庫)

うたかたの日々 (ハヤカワepi文庫)


現在のベスト10は以上となるが、今後読みたい、読むべきだと思っている長編小説をあげてみたい。プルーストはまず読了は難しいだろうから除外するとして。


夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫)

夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫)

灯台へ (岩波文庫)

灯台へ (岩波文庫)


それに、読みかけ途中で放棄している


百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

ある家族の会話 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

ある家族の会話 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)


これで10点になるが、さて読了できるかどうか、それが問題だ。今は読む時間がないけれど、書いておくことで義務感が生じるだろう。

池澤夏樹個人編集による『世界文学全集』(河出書房新社)が刊行中。『巨匠とマルガリータ』を本日入手した。まずはブルガーコフから始めてみたい。


巨匠とマルガリータ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-5)

巨匠とマルガリータ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-5)