荷風本のこと


朝寝の荷風

朝寝の荷風


このところ荷風に関する本の出版が多い。すでに5月27日に拙ブログで言及した川本三郎・湯川説子『図説 永井荷風』は、「Web 読書手帖」さんも言及しておられる。永井永光『父 荷風』(白水社)や、おそらく女性では始めての荷風論である持田叙子『朝寝の荷風』(人文書院)など、たて続けに出版された。


父 荷風

父 荷風


きわめつけは、日夏耿之介荷風文学』(平凡社ライブラリー*1であろう。1950年三笠書房版の復刊であり、なにより旧かなづかいで元版を重視していること、富士川義之が「解説」を付している。読むべき荷風本が増えて嬉しい悲鳴を上げている。*2


荷風文学 (平凡社ライブラリー)

荷風文学 (平凡社ライブラリー)

*1:id:tatarさんが紹介されていた同時発売の『レヴィ=ストロース講義』ISBN:4582765435 も当然購入した。

*2:拙ブログは、読書と映画鑑賞の記録を主として、気ままに書いている。読書記録とは基本的に読了した本について書くものだから、未読本や購入した本について書くのはルール違反である。けれども、荷風については、特別の思い入れがあるため、未読本・購入本をついつい書いてしまう。許容されたし!