本の収穫2010
映画に続いて、書物。
今年度の主な読了本・収穫本は以下のとおり。
- 渡辺京二『黒船前夜』(洋泉社)
- マイケル・サンデル『これから「正義」の話をしよう』(早川書房)
- マイケル・サンデル『完全な人間を目指さなくてもよい理由』(ナカニシヤ出版)
- 内田樹『街場のメディア論』(光文社新書)
- 村上春樹『1Q84−BOOK3』(新潮社)
- 蓮實重彦『随想』(新潮社)
- 車谷長吉『妖談』(文藝春秋)
- ジェラルディン・ブルックス著『古書の来歴』(ランダムハウス講談社)
- 上野千鶴子『女ぎらい ニッポンのミソジニー』(紀伊國屋書店 )
- 石原千秋『漱石はどう読まれてきたか』(新潮社)
- 長尾真『電子図書館 新装版』(岩波書店)
- 松岡正剛『松岡正剛の書棚 松丸本舗の挑戦』(中央公論新社)
- 作者: 上野千鶴子
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2010/10/06
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- 作者: ジェラルディンブルックス,森嶋マリ
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
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渡辺京二の『黒船前夜』(洋泉社)は、拙ブログでも取り上げたが、2010年一番の収穫であった。
◎未読了本
- ジョン・ロールズ『正義論 改訂版』(紀伊国屋書店)
- チャールズ・テイラー『自我の源泉』(名古屋大学出版会)
- マイケル・サンデル『民主政の不満―公共哲学を求めるアメリカ〈上〉』(勁草書房)
- 渡辺浩『日本政治思想史 十七〜十九世紀』(東京大学出版会)
- 柄谷行人『世界史の構造』(岩波書店)
- 黒岩比佐子『パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い』(講談社)
- 黒岩比佐子『古書の森逍遙・明治・大正・昭和の愛しき雑書たち 』(工作舎)
- 作者: ジョン・ロールズ,川本 隆史,福間 聡,神島 裕子
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
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- 作者: 渡辺浩
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
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- 作者: 柄谷行人
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マイケル・サンデルの「ハーバード白熱教室」TV放映により、対話型講義の醍醐味とともに、「正義」や「公共性」といった個人中心主義では発想できなかった問題が表面化された。
市場原理主義による格差の拡大や、金融不安など、高度成長期の安定した社会が崩壊しつつあることから、あらためて切実な問題として「正義」や「公正」といった政治哲学的考察が問われている。
渡辺浩の著書は、拾い読みだが、渡辺京二の著作群との関係上、実に刺激的な内容であった。
新刊ではないが、古書として購入した『森銑三著作集(正・続)』(中央公論新社)が、渡辺京二『逝きし世の面影』『黒船前夜』や、尾藤正英『江戸時代とはなにか』との関係上、貴重な資料となり得る。
黒岩比佐子さんの二冊も実は読書中(汗)。
いずれにしても、2010年の読書は充実していたのかという点からみれば、購入の割に、読了率が低かったと言わざるをえない。
◎その他、気になる2010年の購入済・未読本(読書中を含む)
- 松山巌『綺想礼讃』(国書刊行会)
- サルトル『嘔吐 新訳』(人文書院)
- アルベルト・マングェル著、野中邦子『奇想の美術館』(白水社)
- 小川国夫『襲いかかる聖書』(岩波書店)
- 井上ひさし『一週間』(新潮社)
- ジャック・デリダ『アーカイヴの病』(法政大学出版局)
- 大澤真幸『量子の社会学』(講談社)
- 齋藤希史『漢文スタイル』(羽鳥書店)
- 相磯凌霜『荷風余話』(岩波書店)
- 港千尋『書物の変 グ−グルベルグの時代』(せりか書房)
- 作者: アルベルトマングェル,野中邦子
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- 作者: 小川国夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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- 作者: ジャック・デリダ,福本 修
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- 作者: 相磯凌霜,小出昌洋
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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◎旧刊、購入済・未読本(読書中を含む)
- マイケル・サンデル『リベラリズムと正義の限界』(勁草書房,2009)
- ジョン・ロールズ『公正としての正義』(木鐸社,1979)
- ジョン・ロールズ『公正としての正義再説』(岩波書店,2004)
- ジョン・ロールズ『万民の法』(岩波書店,2006)
- 明石政紀『フリッツ・ラング、または伯林=聖林』(アルファベータ,2002)
- 中村真一郎『木村蒹葭堂のサロン』(新潮社,2000)
- 中村慎一郎『蛎崎波響の生涯』(新潮社,1989)
- 作者: ジョン・ロールズ,田中成明
- 出版社/メーカー: 木鐸社
- 発売日: 1979/03/10
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- 作者: ジョンロールズ,John Rawls,中山竜一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/07/14
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- 作者: 中村真一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/03
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うーむ、未読本が多すぎる。以上は、いわゆる業界本を除外している。特に、今年は未読・積読本があまりに多い。
年末・正月に少しでも未読本を減らしたいものだと考えているのだが、短期間に読めるような状況ではない。
ブログは今後も継続していきたいが、原稿UPのタイミングが遅れることになりそうだ。