白秋望景


川本三郎著『白秋望景』(新書館,2012)。
川本氏の著作は、常に細部を丁寧に記述されるので、読みやすい。何故いま「北原白秋なのか」、それは、白秋が筆一本で生活してきたことへの著者の共感に関係しているようだ。


白秋望景

白秋望景


本作が、第23回伊藤整文学賞・受賞の報が入る。
作家の評伝では『荷風と東京『断腸亭日乗』私註』(都市出版,1996)で読売文学賞、『林芙美子の昭和』(新書館,2003)では、毎日出版文化賞桑原武夫学芸賞のW受賞を果たしている。

この、荷風林芙美子北原白秋の評伝は、川本氏の評伝三部作と言ってもいいだろ。

林芙美子の昭和

林芙美子の昭和