世界と日本のまちがい


まず、松岡正剛『世界と日本のまちがい』(春秋社、2007.12)。著者による『17歳のための世界と日本の見方』(春秋社)の続編のかたちだが、第一講「ネーション・ステートの謎」を読むかぎり、近代国家の成り立ちを両面から分析している。松岡氏の書物にしては読み手をわくわくさせる可能性を孕んでいる予感がする。

誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義

誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義

「グロ−バル資本主義」に向かってしまった社会が、いったいいつごろ、どのように出現してきたかという背景を、近代国家や国民の成り立ちを通して、またそのほかの出来事や現象を通して、・・・(中略)・・・いくつかの大きな流れをピックアップしながら、めぐってみることになりそうです。(p.35−36)

実に刺激的で面白そうではないか。