「鈴木家の嘘」は、予想範囲内の出来だ。

 

野尻克己監督『鈴木家の嘘』(2018)を観る。

 

父・岸部一徳、母・原日出子、長男・加瀬亮、長女・木竜麻生の家族。引き籠りの長男が自殺したことで、ひきおこされる家族の混乱を、一種のユーモアを交えてに描かれる。しかしながら、冗長さは否めない。この主題で133分は長い。つまり余計なシーンや、カットできるシーンが多い。90分あれば十分。監督の主観で引き延ばすのはよろしくない。

 

加瀬亮に対する家族の誰もが罪の意識を持つが、それが徐々に明かされて行く。その過程自体は説得的だが、あらかじめ予測できる範囲を超えていない。

 

監督第一作ということでの力みがあったのではないか。長女役の木竜麻生が印象に残った。

 

鈴木家の嘘 Original Soundtrack

鈴木家の嘘 Original Soundtrack

 

 

 

 

木竜麻生写真集 Mai

木竜麻生写真集 Mai