いきなりはじめる浄土真宗(インターネット持仏堂1)
- 作者: 内田樹/釈徹宗
- 出版社/メーカー: 本願寺出版社
- 発売日: 2005/03/23
- メディア: 新書
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内田樹・釈徹宗『いきなりはじめる浄土真宗』『はじめたばかりの浄土真宗』を読み、真っ先に思ったのは、「仏教は、構造主義的思考と似ている」と感じたことだった。
釈氏は言う。
仏教で説こうとしている因果・縁起という認識は、おのれの執着・無明を相対化することにある、と言えそうです。(持仏堂1 p.41)
一方、内田氏は、ラカンを援用しながら、因果・縁起を「原因」ということばで次のように説明する。
原因というのは、その都度事後的に回想的に「選択される」ものだ、ということになります。ラカンは、「原因」とは、『うまくゆかないもの』だ」という卓見を語っています。(持仏堂1 p.46)