いきなりはじめる浄土真宗(インターネット持仏堂1)


いきなりはじめる浄土真宗 (インターネット持仏堂 1)

いきなりはじめる浄土真宗 (インターネット持仏堂 1)


内田樹釈徹宗『いきなりはじめる浄土真宗』『はじめたばかりの浄土真宗』を読み、真っ先に思ったのは、「仏教は、構造主義的思考と似ている」と感じたことだった。

釈氏は言う。

仏教で説こうとしている因果・縁起という認識は、おのれの執着・無明を相対化することにある、と言えそうです。(持仏堂1 p.41)

一方、内田氏は、ラカンを援用しながら、因果・縁起を「原因」ということばで次のように説明する。

原因というのは、その都度事後的に回想的に「選択される」ものだ、ということになります。ラカンは、「原因」とは、『うまくゆかないもの』だ」という卓見を語っています。(持仏堂1 p.46)