2007-12-13から1日間の記事一覧

愛する時と死する時

ダグラス・サークのフィルモグラフィの中では異色とも言える映画『愛する時と死する時』(1958)は、戦争映画としてはめずらしく、ナチスドイツ側の世界を描いた作品である。原作者レマルクは反ナチの教授役で出演している貴重なフィルムだ。 戦場で休暇を貰…

翼に賭ける命

ダグラス・サーク自身がベストフィルムの一本にあげる『翼に賭ける命』(1957)。舞台は第一次世界大戦後。戦争の英雄飛行士(ロバート・スタック)は、曲芸士となり生活している。妻ドロシー・マーロンは夫と飛行機整備士のジャック・カーソンの三人があた…

悲しみは空の彼方に

ダグラス・サーク『悲しみは空の彼方に』(1958)をついに観ることができた。事実上の最後の作品。ドイツからアメリカに亡命したデトレフ・ジーレクは、ハリウッドのメロドラマ監督として多くのフィルムを提供した。ハリウッドの最後の作品となった『悲しみ…