犯罪


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フェルディナント・フォン・シーラッハ著,酒寄進一訳『犯罪』(東京創元社,2011)は、弁護士を職業とする著者による、11の短編で構成されている。翻訳書にある「訳者あとがき」がないところが、著者像を想像させる名編ともなっている。
冒頭の「フェナー氏」と最後に置かれている「エチオピアの男」が、味わいの良さと読後感が対照的であるにもかかわらず、好感が持てた。