私小説という人生
およそ私小説に縁がなかったはずの秋山駿が、『私小説という人生』(新潮社,2006)を刊行した。読了。
- 作者: 秋山駿
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
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「あとがき」の文章から。
人間の真実を探求し、人生の真相を直視する。この文学の理想を、すべての人がずかずか入って来られる、平凡な日常という土台で、小説化しようとした。その悪戦苦闘は貴重なものであり、わたしは胸を打たれた。(p.258)
田山花袋、岩野泡鳴、二葉亭四迷、樋口一葉、藤村、正宗白鳥の作品を論じながら、常にその背後に居るのは小林秀雄である。「小林秀雄論」で出発した秋山駿は、最後まで小林秀雄の呪縛から逃れられない。
- 作者: 秋山駿
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1996/07
- メディア: 文庫
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