インサイドマン
最近観た映画で、予想外に面白かったのは、スパイク・リー『インサイドマン』であった。『インサイドマン』は、単なる銀行強盗映画ではない。アメリカ社会が抱える人種問題や格差社会などが、いたるところに仕掛けられている。冒頭、クライヴ・オーウェンが画面からキャメラに向かって、これから完全犯罪としての銀行強盗をすると述べる。
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人質にも、強盗団と同じ格好をさせる。警察側のデンゼル・ワシントンは頭脳明晰だが、クライヴ・オーウェンは、それ以上の完全犯罪として成立させてしまう。といっても一人の死者も出ないし、銀行のお金は盗まれない。目的は、ナチ協力者として銀行の基礎をきずいたクリストファー・プラマーの証拠資料を盗むというもの。
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『インサイドマン』は、銀行強盗ものの(『狼たちの午後』など)秀逸な変奏であった。また、いかにもやり手の弁護士を嫌味たっぷりに演じるジョディ・フォスターは絶品だった。