高原好日


高原好日―20世紀の思い出から

高原好日―20世紀の思い出から


加藤周一氏の近著として『高原好日』(信濃毎日新聞社)がある。信濃追分の別荘での交友録であり、堀辰雄中野重治からはじまり、福永武彦中村真一郎との『一九四六文学的考察』*1の仲間、そして、辻邦生・佐保子夫妻、伊藤整丸山真男水村美苗岩井克人夫妻など、多彩をきわめている。肩の力を抜いた随筆としても、人物像の側面からみる格好の読み物となっている。