2007-12-01から1日間の記事一覧

ラナーク

小説の期待本は、アラスター・グレイ『ラナーク』(国書刊行会、2007.11)。「ダンテ+カフカ+ジョイス+オーウェル+ブレイク+キャロル+α」さらに「超弩級百科全書的ノベル」のチャッチ・コピーは見逃せない。著者はスコットランド文学者。読んでみたい…

アリスに驚け

高山宏『アリスに驚け』(青土社)は、10月刊行予定と「書評空間高山宏の<読んで生き、書いて死ぬ>」に記載されていた。『アリス狩り』の新装版復刊と併せて刊行予告がされているが、いまだ発行の気配なし。『新人文感覚』2冊(東大出版)が2008年出版の予…

シネマ1*運動イメージ

目下発売を待ちかねているのが、ジル・ドゥルーズ『シネマ1*運動イメージ』(法政大学出版局)であり、『シネマ2*時間イメージ』が刊行されて1年が経過した。このところドゥルーズの文庫版の発行が相次いでいるが、やはり大著『シネマ1』に尽きるだろう…

メディアは存在しない

斎藤環の著書『メディアは存在しない』(NTT出版、2007.10)を読書中だが、ルーマンで躓いてしまって進まない。同じ時期に出版された『ひきこもりはなぜ「治る」のか』(中央法規、2007.10)も未読。さらに、『思春期ポストモダン』(幻冬舎新書、2007…

福田恆存評論集

麗澤大学出版会から『福田恆存評論集』全12巻別巻1が、2007年11月から刊行開始されることも情報として知っていた。本日届いた第1回配本は第8巻で、内容は文藝春秋版『福田恆存全集』第6巻を底本としたもので新採録の論考はなかった。おそらく、第11、12巻あ…

小説の楽しみ

小島信夫の著書が『小説の楽しみ』『書簡文学論』(水声社、2007.12)二冊として刊行された。事前に情報もなく突然の出版であり、嬉しい出会いとなった。本日手元に届いた二冊をみると、『小説の楽しみ』は、2005年4月、5月、6月、いづれも「国立ロージナ茶…