映画ベストテン2010
今年を回顧する時期となった。まずは映画から。
今年スクリーンで観た映画は、80本。少なくなった分は、ソクーロフ、カネフスキー、スコリモフスキ、フリッツ・ラングなどの旧作をDVD-BOXでみているので、トータルとしては年間100本以上になるだろう。
徐々に、DVD志向が強くなっている。新作に魅力が感じられない、期待を裏切られるケースが増えているからかも知れない。
それはさておき、今年のベストテンを以下に記録しておきたい。
【日本映画】
1.しかしそれだけではない。加藤周一 幽霊と語る
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4.武士の家計簿
5.借りぐらしのアリエッティ
6.最後の忠臣蔵
7.アウトレイジ
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次点:パレード
時代劇に良い作品が多かった。ベストは、昨年他界した加藤周一氏を追ったドキュメンタリー。その他「ノルウェイの森」「死刑台のエレベーター」「乱暴と待機」などが次点に並ぶ。
「ノルウェイの森」は、原作のイメージが固定化されてしまい、直子役の菊池凛子には無理がある。映像美が必ずしも鑑賞者に主題の印象づけができるとは限らない。
「カケラ」「悪人」は満島ひかりの演技が良かったが、作品の出来としては不満足。満島ひかりは「川の底からこんにちは」を含めた三本で、「女優賞」に値する。
【外国映画】
1.ようこそ、アムステルダム国立美術館へ
2.スラヴォイ・ジジェクによる倒錯的映画ガイド
3.ウディ・アレンの夢と犯罪
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オーケストラ! スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
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「バッド・ルーティナント」「マイ・ブラザー」「17歳の肖像」「インセプション」「ANPO」「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」「クレイジー・ハート」「モリエール、恋こそ喜劇」などが印象に残った。「ロビン・フッド」(リドリー・スコット)を次点として加えたい。
余計なことだが、3Dには全く興味がない。
日本映画・外国映画とも、ドキュメンタリーがベスト・ワンとなった。 特に、「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」は、大傑作。
「スラヴォイ・ジジェクによる倒錯的映画ガイド」は、ラカン派の哲学者による映画ガイドだが、映画の引用の手法やジジェクの映画へのかかわり方など、一種の<メタ映画>になっている快作だった。
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【追記】(2010年12月29日)
映画本数を修正(追加)し、ベストテンを少し入れ替えた。映画の選出基準は、『キネマ旬報2011年1月号』掲載の「ベストテン選出用リスト」による。従って、外国映画の上位になるはずであったアンジェイ・ワイダ監督「カティンの森」は、2009年公開作品として除外したことを申し添えておきたい。