韓国ドラマの傾向と対策


冬のソナタ DVD-BOX vol.1

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NHKBS2で放映された『冬のソナタ・完全版』(全20話)を観た。また、31日には『天国の階段』の前半10話のダイジェスト版が民放で放映された。この二つのドラマにはあまりにも、共通する部分があることに気づく。以下、ドラマの構成上のポイントをあげてみよう。


まず、幼なじみの男女の初恋が物語に深くかかわること。出生の秘密。交通事故と記憶失。あるいは不治の病。母親の影響が大きいこと。『冬ソナ』ではペ・ヨンジュンが記憶喪失になっていたが、『天国の階段』では、チェ・ジウが記憶喪失になっている。記憶の快復が必ずしも、物語の完結にいたるのではなく、更に、別の試練が加わる。初恋の男女は、幾重にも襲う壁に立ち向かいながら、二人の幸福に向かって懸命に生きて行く。


おそらく推測すると、韓国ドラマは、家族の関係、出生の秘密、事故による記憶喪失などの障害、不治の病、これらがドラマのキーワードとなっているようだ。同じようなパターンが反復されるのでは、そして、いつか韓流ブームは去るのではないだろうか、というのが率直な感想だ。