2006年映画ベスト10
年末恒例の映画ベストテン。今年スクリーンで観た映画は、102本だった。
まずは日本映画から。
【日本映画2006ベストテン】
①『ゆれる』(西川美和)
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③『武士の一分』(山田洋次)
④『フラガール』(李相日)
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⑥『ストロベリーショートケイクス』(矢崎仁司)
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次点(順不同)
『花よりもなほ』(是枝裕和)
『寝ずの番』(マキノ雅彦)
『LOFT』(黒沢清)
『カミュなんて知らない』(柳町光男)
『嫌われ松子の一生』(中島哲也)
『ヨコハマメリー』(中村高寛)
『THE 有頂天ホテル』(三谷幸喜)
『間宮兄弟』(森田芳光)
『UDON』(本広克行)
『好きだ、』(石川寛)
日本映画の収穫は大きかった。ご覧のとおり、ベスト10に次点が10本加わり、収穫は20本となった。他にも良いフィルムが数本あった。特に、ベスト1の西川美和『ゆれる』は、オダギリジョーと香川照之の兄弟の葛藤と近親憎悪が見事に剔抉されていた。画面の緊張感はただならぬ雰囲気。意表を突く展開。すべてが新鮮なフィルムだ。
敢えて10位に押した『木更津キャッツアイワールドシリーズ』は、青春と死という矛盾するような主題を、笑いのなかに爽やかに練り上げた宮藤官九郎の脚本の上手さによる。前回の『日本シリーズ』で死んだ「ぶっさん」(岡田准一)をどのように出演させるか、この手があったのかと感心させられた。
【外国映画2006ベストテン】
①『硫黄島からの手紙』(クリント・イーストウッド)
③『ブロークンフラワーズ』(ジム・ジャームッシュ)
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④『マッチポイント』(ウディ・アレン)
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⑤『父親たちの星条旗』(クリント・イーストウッド)
⑥『ミュンヘン』(スティーブン・スピルバーグ)
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⑧『うつせみ』(キム・ギドク)
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⑨『クラッシュ』(ポール・ハギス)
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次点(順不同)
『ブラック・ダリア』(ブライアン・デ・パルマ)
『太陽』(アレクサンドル・ソクーロフ)
何といっても、外国映画はクリント・イーストウッドの硫黄島二部作に尽きるだろう。ソクーロフ『太陽』とともに、日本の戦時から戦後への過程を、外国人の眼で映画化されたことは特筆に値する。イーストウッドとソクーロフによる日本を捉えたフィルム2本は、映画史に残る古典になり得るといっても過言ではあるまい。