2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『映画めんたいぴりり』は地方発の貴重なフィルムだ

映画めんたいぴりり テレビ西日本制作の『めんたいぴりり』が2013年テレビドラマとして放映され、好評につき『めんたいぴりり2』が2015年に放映された。第30回ATP賞・奨励賞、第51回ギャラクシー賞・奨励賞を受賞し、地方発の連続ドラマとしては異例の大き…

ツルゲーネフを19世紀ロシア文学の中で正当に評価しよう

父と子 ツルゲーネフ著、工藤精一郎訳『父と子』を時間がかかりながらも、読了した。ツルゲーネフの代表作と評価されているのも首肯できる。 父と子 (新潮文庫) 作者: И.С.ツルゲーネフ,工藤精一郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1998/05/04 メディア: 文…

「鈴木家の嘘」は、予想範囲内の出来だ。

野尻克己監督『鈴木家の嘘』(2018)を観る。 父・岸部一徳、母・原日出子、長男・加瀬亮、長女・木竜麻生の家族。引き籠りの長男が自殺したことで、ひきおこされる家族の混乱を、一種のユーモアを交えてに描かれる。しかしながら、冗長さは否めない。この主…

P.G. ウッドハウスを読む

年末から、2005~2007年にかけて発売されていた国書刊行会と文藝春秋版の文庫版・P.G. ウッドハウスのジーブスものを読む。文庫本は、2011年刊行。 気楽に読むことの楽しさ、それ以上でも以下でもない。 ジーヴズの事件簿―才智縦横の巻 (文春文庫) 作者: P.G…

2019年、平成最後の正月は

年賀状が届いた。高校時代の友人N君が、肝臓ガンと診断され、余命半年との記載あり。抗がん剤を使用せず、1年経過後、通常の生活をしている。もちろん.、本人の意思である。見事な生き方。己を顧みて・・・言葉がでない。