2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

眼に映る世界

眼に映る世界―映画の存在論についての考察 (叢書・ウニベルシタス)作者: スタンリーカヴェル,Stanley Cavell,石原陽一郎出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2012/04/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (8件) を見る スタ…

帝国の残影

帝国の残影 ―兵士・小津安二郎の昭和史作者: 與那覇潤出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2011/01/14メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (15件) を見る 與那覇潤著『帝国の残影、兵士・小津安二郎の昭和史』(NTT出版,20…

小説的思考のススメ

小説的思考のススメ: 「気になる部分」だらけの日本文学作者: 阿部公彦出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2012/03/22メディア: 単行本購入: 20人 クリック: 302回この商品を含むブログ (12件) を見る 阿部公彦著『小説的思考のススメ』(東京大学出版…

犯罪

犯罪作者: フェルディナント・フォン・シーラッハ,酒寄進一出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2011/06/11メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 112回この商品を含むブログ (106件) を見る フェルディナント・フォン・シーラッハ著,酒寄進一訳『犯罪』(…

舟を編む

2012年本屋大賞を受賞した三浦しをん著『舟を編む』(光文社,2011)は、辞書の編纂をテーマとする「職業小説」であり、10数年を作品の中で描ききっている傑作であった。出版者における辞書編纂部の組織的位置や、言葉へのこだわりなど、このような小説は管…

白秋望景

川本三郎著『白秋望景』(新書館,2012)。 川本氏の著作は、常に細部を丁寧に記述されるので、読みやすい。何故いま「北原白秋なのか」、それは、白秋が筆一本で生活してきたことへの著者の共感に関係しているようだ。 白秋望景作者: 川本三郎出版社/メーカ…

映画作家 森田芳光の世界

キネマ旬報臨時増刊 映画作家 森田芳光の世界出版社/メーカー: キネマ旬報社発売日: 2012/04/26メディア: 大型本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る キネマ旬報社から、『キネマ旬報臨時増刊 映画作家 森田芳光の世界』(2012)が発売され、入…

僕達急行 A列車で行こう

森田芳光の遺作『僕達急行 A列車で行こう』(2012)は、いかにも森田作品らしく、落語(『の・ようなもの』)でメジャーデビュー、鉄道オタクで締めたかたちになった。細部へのこだわりは、本作でも如何なく発揮されている。松山ケンイチ(小町)と瑛太(小…