2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

黒船前夜

渡辺京二が、『逝きし世の面影』(葦書房、1998・平凡社ライブラリ、2005)において幕末・明治初期に、外国人から見た記録をもとに前近代の<江戸文明>というべき財産を描いて、いまなお読み継がれている。 黒船前夜 ~ロシア・アイヌ・日本の三国志作者: 渡…

日本の公文書

2月13日付け『朝日新聞(大阪版)』に、国立国会図書館館長・長尾真氏のインタビュー「日本文化のデジタル化」が掲載されている。2007年に長尾氏が館長に就任して以来、電子化が加速されグーグルの英語支配に対して日本語文化を守るためにも、出版業界との連…

東京新聞の気概

政治について拙ブログで書くことはまずない。原則として書かないことにしていた。昨年9月の「政権交代」は、私が選挙に参加し始めて以来、画期的な出来事だったが敢えて触れなかった。しかしながら、2月7日(日)付けの『東京新聞』社説は、他紙を圧する傑出…

みすず読書アンケート2009

毎年、年度初めの愉しみの一つは、今年の出版予定でありいまひとつが『みすず』1/2月号の「読書アンケート特集」である。本日、入手した『みすず』1/2月号を早速チェックする。関心を持つ著者が5冊にどんな本をあげているか、また、多くの著者が収穫として重…