2008-04-26から1日間の記事一覧

清水宏三本目『簪(かんざし)』(1941)も、舞台は温泉場。団体客の到着から始まり、按摩を呼ぶというシチュエーションは、『按摩と女』の設定を引き継ぐような雰囲気であり、気難しい教授・斎藤達雄、お人好しな日守新一とその妻、戦傷帰還兵・笠智衆など…

按摩と女

同じDVD−BOXに収録されている『按摩と女』(1938)は、盲目の按摩・徳市(徳大寺伸)と福市(日守新一)が二人で峠の山道を歩きながら、向こうからくる子供の人数を当てるゲームに興じたり、ハイキングの学生たちより早く歩くことに喜びを見出しながら、…

有りがたうさん

清水宏のDVD『清水宏監督作品第一集 山あいの風景』(松竹)を入手。早速、『有りがたうさん』(1936)を観る。定期路線(寄合)バスの運転手(上原謙)が、山あいの道で出会う人々に「ありがとう」の声をかけるので、「有りがたうさん」と呼ばれている。…